海外旅行に向けて英語力を鍛える方法

 

海外旅行をするなら、英語力を。そう思い立ったあなた。さて、何から手をつけましょうか?仮に現在の英語力を「学校で習ったことがある程度」とすると、何から勉強すればいいのか、悩みますよね?文法から?単語から?それとも会話から?リスニングも大事?そう考えすぎると結局「大変そうだから、やめておこうかな」となってしまうものです。そこで今回は、出来るだけ簡単に無理なく英語力を引き上げる方法をご紹介します。時間がかかりすぎるものや、あまりにも退屈すぎるものは排除して、実践的なやり方に集中しましょう。

フレーズを使って役を演じてみる

 

英語は言語。単なる薄っぺらい情報の集まりではありません。言語はコミュニケーションの要です。そこで、コミュニケーションの場面を思い描いた、実践的な勉強を進めましょう。まずは旅行用の英会話の本を用意します。出来るだけ小さいものをお勧めします。張り切って辞書のようなものを買っても…きっと続きません。むしろ圧倒されて英語の苦手意識が強まるだけ。だからこそ、これくらいならできるかも…。そう思える小さめのガイドブックのようなものを用意しましょう。初心者がやりがちなミスは最初から気合いを入れて大量に本を買うこと。複数の本を買うと、焦りの原因になってしまいます。この本を読んだら、今度はこっちの本で…という具合です。受験生にありがちなミスですね。まずはこれを回避しましょう。少なく始める。できる範囲を見極める。これが大事な出発点です。一冊の本を読めない人は、何冊であろうと読めません。まずは一つから。そもそも海外旅行用のフレーズなど限られています。大量に本を読み漁る必要などありません。大体の英会話の本には、レストラン、ホテル、空港などで使える場面ごとのフレーズが載っています。実際、海外旅行をしてみると、本当にそこにあるフレーズ(またはそれのちょっとしたバリエーション)しか使いません。なので、「いっぱい本を買って、全部覚えなければ」と焦らないでください。

口に出して音として覚える

 

本を用意したら、次のステップは海外旅行の楽しい情景を想像しながら、フレーズを声に出してみることです。本の種類にも様々あり、例えば、フレーズにカタカナでフリガナがふってあるものも、何も発音のサポートがないものもあります。必ず発音がわかるものにしましょう。CDが付いているとベストです。音声を聴きながら、それに続いて発音してみましょう。これはシャドウイングという手法です。理屈を考えずに音で丸覚えするのは、かなりお勧めです。この時、ちゃんと海外旅行中の自分をイメージしてください。空港で使うフレーズ、レストランで注文するときに使うフレーズなどなど…そして、フレーズで意思疎通ができた状況まで思い描いてみましょう。これだけで、かなりモチベーションが上がります。

 

ふいに口にしてしまうくらいになんども言う。フレーズを覚えるというよりも、歌のリズムで覚えるくらいでもいいと思います。変なリズムをつける必要はないのですが、全体を流れで記憶してください。ふとした瞬間に、頭を過ぎる…そんな状態がベストです。

 

文法は基本的に気にしない。私は個人的に文法をあれこれと研究するのが好きなタイプです。しかし、敢えてこう言います。海外旅行で使える英語のフレーズを覚えるだけなら、文法など気にしないでOKです。全然大丈夫です。文法に苦手意識があって、これがあるから英語とは距離をおきたいと思っている人がいれば、是非とも安心してください。フレーズを音で覚えて、記憶するだけで、十分なのです。そもそも、日本人は文法的な完璧さを意識しすぎている傾向にあります。会話での英語など、名刺が連続したり…とにかく、完璧な文章を使うことの方が少ないくらいですから、大丈夫です。文法を考えすぎて、「ええと、主語が[私]だから[I]で…そして動詞が[好き]になるから…ええと[like]のまま[s]はつけないでいいのか」と考え込むのは非常によくない癖です。海外には、もっと文法の知識ゼロだけで、とりあえず言いたいことは大体言える人はたくさんいます。日本人は頭でっかちの慎重さんになっているのです。上のような考え方をして何も言葉が出てこないくらいだったら、大げさな例ですが…ミー・ライク・ライク!と言った方が、相手は困らないでしょう。「あ、好きなんだ」とわかればそれでいいのです。決して、あなたは英語の言語学者でもなければ、英語を仕事に使っている人でもありません。とにかく伝わればいい。この意識を持ってください。これだけで、一気に気が楽になるはずです。

 

面白いもので、ゲストハウスでこのような例を目の当たりにしました。すごい英語ができる日本人がいたのですが、その人は、あまりにも自分の文法を気にしすぎるせいで、非常に会話がぎこちないものになっていました。一方で、ある韓国の人は英語力で言えばほぼゼロです。しかし、面白いことに、彼は、どんな人との会話にも臆することなく笑顔で対応して、なんとか意思疎通をしようと、積極的に話していました。結果は、どちらの方がよかったと思いますか?もちろん後者です。前者が英語が上手だったにも関わらず、うまくコミュニケーションが取れていませんでした。会話とはそのようなものです。例の英語が全くダメな韓国の人はすごいもので、iPhoneにある写真を見せながら、単語を連発しながら、自分がそこに行った旨などを伝えていました。そのプロセスそのものがもはや、相手の言いたいことを理解するための連想ゲームみたいで成立していて、なるほどと思いましたね。